2019年7月25日木曜日

心地よいことばがある。みごとなことばがある。A カミュには天才がある。



ぼくは無神論者であるとよく書かれるし,ぼくの無神論が云々されるのも耳にする。ところがそんな言葉はぼくにはどうでもよいことだ。ぼくにとっては,それは意味をもたない。ぼくは神を信じてはいない。とはいえぼくが無神論者であるわけではない。

2019年7月13日土曜日

ゴドーは来ないんだよ,と応えた。

彼女は一生懸命に訊いたんだと思う。「ゴドーを待ちながら」の話をしてください。そう訊いた。僕も若かった。若かったなんて言い切っているから,かなり年とったんだ。エストラゴンだっただろうか。ベケットをめくるのも面倒くさい。
来ないから物語なのだ。きっと明日もゴドーは来ないんだと僕は応えた。僕はかなり面倒くさいヤツだったから。そう話した。不条理の物語は好きだ。文学や脚本は毒なのだ。作家は毒をまき散らす生き物なのだ。そう話した。
もう20年になる。だからもう40年以上もむかしの話だ。