2015年9月8日火曜日

僕は上野駅で若狭を見送った

映画のようだった。くさいドラマのようだった。
時任君は僕の人生の中で全てにおいて僕より優秀だった。勉強もできたし運動神経も抜群だった。歌も上手く人望も厚く人気があった。
今。僕は彼の消息を知らない。どうしているか全く知らない。あえて言おう。興味がないのだ。彼はある時期を過ぎて何の意味もない人物となった。消えてしまったのだ。そして少しも惜しくない。消去したDATAは完全に消去しておかねば容量を維持できないのだ。
若狭はいまだに僕の人生の中に存在している。生きている。もちろん彼自身も生きている。